2020年1月14日、OCLCは、リモートアクセス用ソフトウェア“EZProxy”を利用する図書館向けにデータの分析サービスとして“EZproxy Analytics”の提供を開始したことを発表しました。
EZproxy Analyticsは、利用状況等のデータの保存・抽出・強化・レポート作成・視覚化等の分析プロセス全体を自動的に管理し、シンプルなダッシュボード形式に変換するサービスで、フランスのコンソーシアムCouperinとの提携により開発されました。サービスを活用することで、図書館はデータをより実用的な洞察に変換すること等が可能になり、電子資料の投資利益率を容易に把握可能になる、としています。また、アクセス拒否状況の検知により非購読資料の利用状況把握や、認証情報の侵害状況に関するレポート提供によりセキュリティ侵害への対応にも役に立つ、としています。
EZproxy AnalyticsはEZproxyの追加オプションとして提供され、米国・欧州・中東・アフリカのEZproxy導入館ではすでに利用可能になっています。オーストラリア・ニュージーランド・アジア太平洋地区の図書館では2020年後半に利用可能になる予定です。
OCLC’s new EZproxy Analytics service offers libraries greater insights into use of e-resources(OCLC,2020/1/14)
https://www.oclc.org/en/news/releases/2020/20200114-oclc-new-ezproxy-analytics-service.html
EZproxy Analytics
https://www.oclc.org/en/ezproxy/ezproxy-analytics.html
参考:
OCLC、リモートアクセス用ソフトウェア“EZProxy”の新バージョン6.6.2を公開
Posted 2019年10月4日
https://current.ndl.go.jp/node/39182
OCLC、リモートアクセス用ソフトウェア“EZProxy”のホスティング版サービスを提供へ
Posted 2012年6月4日
https://current.ndl.go.jp/node/21010
OCLC、EZproxy 5.0を発表
Posted 2008年4月11日
https://current.ndl.go.jp/node/7616
OCLC、図書館向けリモートアクセス認証ソフトの大手ベンダーを買収
Posted 2008年1月15日
https://current.ndl.go.jp/node/7132