英国放送協会(BBC)、IT企業等と提携してフェイクニュースへ対抗するための新計画を開始

2019年9月7日、英国放送協会(BBC)はIT企業数社等とともにいわゆる「フェイクニュース」に対抗するための計画を開始したことを発表しました。

これは、反ワクチン論から有権者の投票行動への影響を意図した選挙干渉まで、フェイクニュースの拡散に対して大手のIT企業は十分の対策を講じていないという批判を受けたもので、計画の立案には主要出版社やGoogle、Twitter、Facebookが協力しています。

BBCは2019年夏に提携企業等を招いて開催した会議において、選挙期間中に生命を脅かしたり民主主義を混乱させるような情報を発見した際に相互に警報を発する「早期警報システム」の構築、合同のメディア教育キャンペーン、投票の方法や場所について共通の方法で説明するような選挙に関する市民向け情報発信に関する協力など、フェイクニュースへ対抗するための新計画が策定された、としています。計画に関する詳細な情報は後日公開される予定です。

Fake news: BBC and tech firms join forces to fight disinformation(BBC,2019/9/7)
https://www.bbc.com/news/technology-49615771?intlink_from_url=https://www.bbc.com/news/topics/cjxv13v27dyt/fake-news&link_location=live-reporting-story

参考:
フェイクニュースに対する各国の取り組みを扱った米国議会図書館(LC)の2件の調査レポート(記事紹介)
Posted 2019年8月2日
http://current.ndl.go.jp/node/38718

欧米4か国で実施されたフェイクニュースに対する意識調査についての報告書が公開される
Posted 2017年10月31日
http://current.ndl.go.jp/node/34920

英国放送協会(BBC)、クラシック音楽の過去の映像や録音のオンデマンドでの公開を計画
Posted 2018年10月15日
http://current.ndl.go.jp/node/36824