米国出版協会(AAP)、2019年上半期の参加出版社の収益を公表:前年同期比6.9%増の約60億ドル

2019年8月28日、米国出版協会(AAP)は2019年上半期の参加出版社の収益が前年同期比で6.9%増となる60億ドル近くに達したことを発表しました。

2019年上半期の収益の特徴として以下のようなことが報告されています。

・消費者向け出版物(Trade)については、前年同期比で2.5%増となる25億ドルに達し、72.1%が紙媒体の書籍によるものであった。

・電子書籍の収益は4億9,300万ドルで、前年同期比で3.8%減となった。

・オーディオブックのダウンロードによる収益は前年同期比で33.8%増となる2億7,900万ドルに達し、消費者向け出版物の売り上げの内8.1%を占める結果となった。

・児童書・ヤングアダルト向け出版物は、前年同期比で7.4%増となる9億1,900万ドルであった。

・専門書の収益は前年同期比1.1%増の2億7400万ドルでほぼ横ばいであった。

・PreK-12(高校生以下)向けの教育資料が教育部門では最大の伸びを見せ、前年同期比31.4%増となった。

AAP StatShot: Publisher Revenue at $6 Billion for First Six Months of 2019(AAP,2019/8/28)
https://newsroom.publishers.org/aap-statshot-publisher-revenue-at-6-billion-for-first-six-months-of-2019/

参考:
2017年の米国書籍市場は前年比1.9%の伸び ビッグタイトル不在で伸びはやや鈍化
Posted 2018年1月23日
http://current.ndl.go.jp/node/35356

米国出版社協会が2015年上半期の売上高を発表 2014年の上半期に比べて4.1%減少 
Posted 2015年10月9日
http://current.ndl.go.jp/node/29617