フランス国立図書館(BnF)と大日本印刷(DNP)、BnF・リシュリュー館の全面改修にあたり、同館所蔵資料及び歴史的空間のデジタル化等を共同で推進する協定を締結

2019年8月30日、大日本印刷株式会社(DNP)は、7月2日に、フランス国立図書館(BnF)と、同館のリシュリュー館全面改修にあたり、同館所蔵資料及び歴史的空間のデジタル化及びその普及を共同で推進する協定を締結したと発表しました。

DNPの発表によると、2021年の同館リニューアルオープン時には、研究者のための設備が刷新されるとともに、デジタル技術をいかした体験が可能な同館所蔵資料を展示する美術館が新設される予定です。

共同事業では、BnFの貨幣・メダル・古代美術部所蔵コレクションのデジタル化、リシュリュー館内の施設「マザラン・ギャラリー」「国王のキャビネ」の修復とデジタル化、Europeana等のネットワーク上の膨大な情報と作品鑑賞時の鑑賞者の興味・関心とを掛け合わせて編集し提供する仕組みの構築、デジタル化資料のGallicaでの公開、新設の美術館に導入する鑑賞システムの構築などが行われます。

大日本印刷 フランス国立図書館 リシュリュー館の歴史的遺産の継承で連携(DNP,2019/8/30)
https://www.dnp.co.jp/news/detail/1192845_1587.html

参考:
フランス国立図書館(BnF)と大日本印刷、BnF所蔵の地球儀・天球儀の3Dデジタル化プロジェクトで連携、“Gallica”での公開も予定
Posted 2015年7月8日
http://current.ndl.go.jp/node/28866

CA1905 – フランス国立図書館の電子図書館Gallicaの20年 / 服部麻央
カレントアウェアネス No.333 2017年9月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1905