オーストラリア国立図書館(NLA)、同館所蔵資料を用いて博士号取得を目指す大学院生を対象とした奨学金プログラムの申込を受付中

オーストラリア国立図書館(NLA)が、2019年8月30日まで、同館所蔵資料を用いて博士号の取得を目指す大学院生(オーストラリア国民もしくは永住者)を対象とした奨学金プログラムの申込を受け付けています。

(1)同国の歴史・文学、図書館・アーカイブス管理・博物館研究のための奨学金(3人)
(2)伝記研究のための奨学金(1人)
(3)地方の研究者のための奨学金(1人)

の3種類あり、奨学生に選ばれると、同館で調査を行うにあたって(2020年1月6日から2020年2月14日まで)、週300ドルの奨学金や自宅からキャンベラまでの航空料金(エコノミー、1,000ドルが上限)を受け取ることができるほか、オーストラリア国立大学の大学寮での宿泊(朝食付)や、同館コレクション・施設の利用に加え、職員からの助言も得ることができます。

(1)(2)については、2019年12月31日時点で35歳未満であることが条件です。(3)については、年齢制限はありませんが、地方居住者等、同館所蔵資料の利用が困難である人が対象です。

奨学生は、同館が他の文化機関の研究プログラムと連携して実施する活動への参加、研究の進捗状況に関する発表、同館の奨学金プログラムの普及支援、調査の概要をまとめた報告書の調査終了1か月以内の提出が求められます。

Summer Scholarships(NLA)
https://www.nla.gov.au/awards-and-grants/fellowships-and-scholarships/summer-scholarships

参考:
BLの音声資料を活用した研究を応援する奨学金“Edison Fellowship”
Posted 2008年10月23日
http://current.ndl.go.jp/node/9153

英国図書館(BL)、同館のサイエンスコレクションの調査のため、博士課程の調査研究プロジェクトの連携先を募集
Posted 2015年10月14日
http://current.ndl.go.jp/node/29641

英国図書館(BL)、アフリカと南アジアの学者や専門家をチーヴニング奨学金の研究員として募集 研究員はBL所蔵の南アジアの新聞・雑誌の調査やビックデータの活用について研究
Posted 2015年11月12日
http://current.ndl.go.jp/node/29944

英国図書館(BL)、研究プロジェクトの報告書“British Library Research Report”の2017-2018年版を公開
Posted 2019年6月24日
http://current.ndl.go.jp/node/38422

CA1854 – 国立図書館によるデジタル化資料の専門家育成:LCとBLの事例から / 東川 梓
カレントアウェアネス No.325 2015年9月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1854