2019年8月19日、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部は、文学部が所蔵する朝鮮古書および朝鮮語研究書等のコレクション「小倉文庫」をデジタル化して公開したことを発表しました。この公開は東京大学デジタルアーカイブズ構築事業の一環として取り組まれたものです。
「小倉文庫」は、1933年から1943年まで東京帝国大学言語学科の教授を務めた小倉進平氏の旧蔵書であり、朝鮮古書および朝鮮語研究書等からなるコレクションです。公開は専用のウェブサイトで行われており、東京大学学術資産等アーカイブズポータルで検索・閲覧することも可能です。
今回公開された画像データ等の中には、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所や韓国・高麗大学との共同事業としてデジタル化を実施したものも含まれ、それぞれ画像データの利用条件が異なっています。
「小倉文庫」は、画像を中心とするデジタル化資料の効果的・効率的な相互運用を行うことができる国際的な枠組みであるIIIFに対応して公開されています。文学博士河合弘民氏が朝鮮史の研究に資するために採集した朝鮮文書類とその典籍類のコレクションで、同じくIIIFに対応して京都大学図書館機構が公開している「河合文庫」との比較が容易であることが案内されています。
文学部所蔵「小倉文庫」のデジタル公開について(東京大学附属図書館,2019/8/19)
https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/contents/news/20190819
東京大学文学部所蔵小倉文庫
https://iiif.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/repo/s/ogura/page/home
【コレクション新規追加】小倉文庫 [東京大学文学部](444件)(東京大学学術資産等アーカイブズポータル,2019/8/19)
https://da.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/portal/news/20190819
参考:
東京大学大学院数理科学研究科、公開中の「高木貞治先生自筆ノート」をリニューアル:IIIFに対応
Posted 2019年8月7日
http://current.ndl.go.jp/node/38756
東京大学学術資産等アーカイブズ委員会、東京大学のデジタルコレクションをまとめて検索できる「東京大学学術資産等アーカイブズポータル」を公開
Posted 2019年6月17日
http://current.ndl.go.jp/node/38370
「河合文庫」等1,851タイトルの資料が京都大学貴重資料デジタルアーカイブで新規公開
Posted 2018年2月8日
http://current.ndl.go.jp/node/35460