SPARCがウェブサイト上で、ジャーナル購読パッケージに加盟機関が支払った金額や契約の詳細を示し、比較可能にしたデータベース“Big Deal Knowledge Base”を公開しています。このデータベースに収録された価格データ等を利用して、加盟機関はビッグディール契約の適合性を明確に評価し、出版社との交渉力を強化できる、としています。
LJ infoDOCKETの同データベースに関する記事によると、“Big Deal Knowledge Base”の搭載データはダウンロードが可能で、出版社・大学のカテゴリを示したカーネギー分類・FTE(フルタイム換算値)など様々な尺度から検索・ダウンロードすることもできます。
データベースの情報源として使用されたデータセットは、2019年7月29日付でCC0ライセンスを付与の上、リポジトリZenodoで公開されています。
Big Deal Knowledge Base(SPARC)
https://sparcopen.org/our-work/big-deal-knowledge-base/
SPARC Big Deal Expenditures Dataset(Zenodo,2019/7/29)
https://doi.org/10.5281/zenodo.3354036
Research Tools: SPARC’s New “Big Deal Knowledge Base” Reveals Details Behind Library Deals with Publishers(LJ infoDOCKET,2019/8/8)
https://www.infodocket.com/2019/08/08/research-tools-new-big-deal-knowledge-base-from-sparc-reveals-details-behind-library-deals-with-publishers/
参考:
欧州大学協会(EUA)、欧州の大学におけるビッグディール契約に関する調査報告書の第2版として“2019 Big Deals Survey Report”を公開
Posted 2019年5月17日
http://current.ndl.go.jp/node/38179
CA1586 – 動向レビュー:電子ジャーナルのビッグ・ディールが大学図書館へ及ぼす経済的影響について / 加藤信哉
カレントアウェアネス No.287 2006.03.20
http://current.ndl.go.jp/ca1586