2019年7月11日、Springer Nature社と研究者向けのSNS・ResearchGateは、2019年3月に開始した一部の同社雑誌掲載記事の全文をResearchGateの研究者個人のプロフィール画面上で公開し、閲覧・ダウンロード可能にする試行プログラムについて、延長を発表しました。
延長された試行プログラムの第2フェーズでは、Springerのジャーナルの一部も公開対象に加わり、ResearchGateのプラットフォーム全体では従来の4倍のSpringer Nature社の記事が公開されることになります。
試行プログラムの第1フェーズ中にResearchGateの利用者700人以上に対して行われた調査では、97%がこの試行プログラムについて肯定的な反応を返し、96%がResearchGate上にNatureのジャーナルの全文記事が掲載されたことに満足していると回答するなど、非常に肯定的に受け止められており、試行プログラムの継続はこの結果を受けて行われました。
試行プログラムの第2フェーズでは、科学研究・文献へのアクセス提供者としての図書館員の役割を示すことにも焦点を当て、図書館や機関の購読等により該当記事へアクセスできる場合には、それをResearchGateのプラットフォーム上でも積極的に研究者へアピールする予定である、としています。
Springer Nature and ResearchGate extend content sharing pilot following positive feedback(Springer Nature,2019/7/11)
https://group.springernature.com/fr/group/media/press-releases/springer-nature-and-researchgate-extend-content-sharing-pilot/16916562
Springer Nature and ResearchGate extend content sharing pilot following positive feedback(ResearchGate,2019/7/11)
https://www.researchgate.net/blog/post/springer-nature-and-researchgate-extend-content-sharing-pilot-following-positive-feedback
ResearchGate and Springer Nature pilot program(ResearchGate)
https://explore.researchgate.net/display/support/ResearchGate+and+Springer+Nature+pilot+program
参考:
ResearchGate・Springer Nature、Nature誌掲載の一部全文記事のResearchGate上での公開の試行を発表
Posted 2019年3月4日
http://current.ndl.go.jp/node/37702
ResearchGate、Springer Nature社・ケンブリッジ大学出版局・Thieme社と、学術論文の合法的共有化に向けての連携を発表
Posted 2018年4月20日
http://current.ndl.go.jp/node/35890
CA1848 – ResearchGate-リポジトリ機能を備えた研究者向けSNS- / 坂東慶太
カレントアウェアネス No.324 2015年6月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1848