2019年4月8日にスイス・ジュネーブで開催された世界情報社会サミット(WSIS)のユネスコ(UNESCO)が組織するセッションで、日本のJ-STAGEを含む、世界の6つの電子リソースプラットフォーム(AmeliCA、AJOL、Érudit、J-STAGE、OpenEdition、SciELO)は、多文化・多主題・多言語的な手法のもと、科学的知識の民主化のために協力することに合意しました。
これを受けて、科学的・学術的知識は国連の持続可能な開発目標(SDGs)達成に不可欠な世界的公共財であるという原則の下、プラットフォームの世界規模での連合としてGLOALL (Global Alliance of Open Access Scholarly Communication Platforms) が発足しました。
GLOALLはあらゆる場所、主題、言語で生産された知識の民主化を促進することに加えて、多言語による学術情報流通の基準、製品、サービスの開発の促進を目指すものです。
GLOALLでは、包括的なオープンアクセス実現に向けてツールやコンテンツ、実践の進展を強化・促進できるように、経験、技術、ノウハウを共有するという相互信頼に基づく協調のための統一的ビジョンの策定、プラットフォーム間の相互運用性の向上や知識の理解に関する言語的な障壁撤廃に関する取り組み、SDGsに関するコンテンツの共同キュレーションなどに近く着手する予定です。
Launch of the Global Alliance of Open Access Scholarly Communication Platforms to democratize knowledge(UNESCO,2019/4/12)
https://en.unesco.org/news/launch-global-alliance-open-access-scholarly-communication-platforms-democratize-knowledge
参考:
オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)とUNESCOによるオープンアクセスに関する共同声明
Posted 2016年5月10日
http://current.ndl.go.jp/node/31549
UNESCO、オープンアクセスに関する新しいポリシーを公表
Posted 2013年5月16日
http://current.ndl.go.jp/node/23511