台湾国家図書館、台湾における2018年の図書出版動向に関する報告書を公表

2019年2月1日、台湾国家図書館は、台湾における2018年の図書出版動向に関する報告書「107年臺灣圖書出版現況及其趨勢分析報告」を公表しました。

同館のISBNセンターへの申請及びCIP(Cataloging in Publication)データの集計結果を基に、同館が毎年発表しているものです。

同館による報告書の概要紹介によると、2018年に図書を出版した出版者数は4,940、出版点数は39,114点で、いずれも前年に比べて減少しており、また、電子書籍のISBNを申請した図書は4,340タイトルで、全体の11.10%を占めています。

翻訳書は9,524タイトルで、全体の24.35%を占めており、そのうち日本からの翻訳が5,280タイトル(翻訳全体の55.44%)で最も多く、次いで米国の2,102タイトル(翻訳全体の22.07%)となっています。なお、翻訳書のテーマ分類のうち最多となっているのは「マンガ」の2,259タイトル(翻訳全体の23.72%)とあります。

それ以外にも、カテゴリー別出版図書数で例年1位であった「小説」類が3位となったこと、電子書籍の利用者人口が増加傾向にあること、電子書籍においてEPUBフォーマットが主流となっていること等が紹介されています。

臺灣出版新書總量回跌,電子書閱讀人口逆勢成長 國圖公布107年臺灣圖書出版趨勢報告(台湾国家図書館, 2019/2/1)
https://www.ncl.edu.tw/information_237_10244.html

107 年臺灣圖書出版現況及其趨勢分析(台湾国家図書館)[PDF:1.68MB]
https://nclfile.ncl.edu.tw/files/201902/b7234aa5-aedf-4cea-ac99-fd924842b205.pdf

参考:
台湾国家図書館、台湾における2014年の出版動向を公開
Posted 2015年2月2日
http://current.ndl.go.jp/node/27906