2019年1月21日、TSUATA書店等を手掛けるカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)は、一部報道を受け、同社のTカードの個人情報を捜査令状なく捜査機関に提供していたことを認めました。
CCCの発表によれば、2003年から開始したTカード事業について、2012年以前は捜査令状があった場合のみ、個人情報を提供していたものの、2012年以降はそのほかに「捜査関係事項照会書」を提示された場合にも捜査機関に情報を提供していた、とのことです。2019年1月21日付けでそのことをより明確にした内容に個人情報保護方針を改訂し、今後はT会員規約にも明記する予定、とされています。
なお、Tカードは武雄市図書館など、CCCが指定管理者となって運営している図書館において利用者カードとしても使用できますが、佐賀新聞の報道によれば、武雄市図書館にこの件で利用者からの問い合わせが数件あったとのことです。同紙記事によれば、武雄市図書館は、貸出履歴等の管理はCCCのレンタル・買い物情報管理システムとは別に管理されており、図書館の貸出履歴等はCCCに提供されておらず、捜査機関への提供もなされていない、と説明しています。
個人情報保護方針を改訂いたしました(CCC、2019/1/21付け)
https://www.ccc.co.jp/news/2018/20180121_005470.html
Tカード情報提供問題、武雄市図書館など問い合わせ(佐賀新聞、2019/1/22付け)
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/328049
参考:
佐賀県武雄市図書館に指定管理者制度を導入する条例改正案が可決
Posted 2012年6月22日
http://current.ndl.go.jp/node/21183
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)、「Tカードでの多賀城市立図書館利用に関する規約」を公開
Posted 2016年2月29日
http://current.ndl.go.jp/node/30858