欧州原子核研究機構(CERN)と国立情報学研究所(NII)、次世代リポジトリの共同開発に関し覚書を締結

欧州原子核研究機構(CERN)と国立情報学研究所(NII)が、2018年9月4日に、次世代リポジトリの共同開発に関する覚書を締結したと発表しています。

CERNにおいては、CERNが開発した汎用リポジトリソフトウェア「Invenio」を、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が発表した次世代リポジトリの機能要件を満たすように拡張することが目的とされています。

また、NIIでは、次世代リポジトリソフトウェア「WEKO3」に必要な機能を開発することで、「Invenio 3」の開発に貢献するとしています。その際、次世代リポジトリの機能要件に関わる「Invenio」の新しいモジュールを作成するとともに、JAIRO Cloudを通じて開発された機能を提供することで、日本の機関が次世代リポジトリに対応できるようにするとしています。

CERNでは、開発された機能を、Zenodoや関連するデジタルライブラリにも実装するとしています。

CERN collaborates with Japan’s NII on digital libraries(CERN,2018/10/15)
https://home.cern/about/updates/2018/10/cern-collaborates-japans-nii-digital-libraries

NII and CERN Sign a Memorandum of Understanding on Joint Development of Next Generation Repository System(NII,2018/10/17)
https://www.nii.ac.jp/en/news/release/2018/1017.html

次世代リポジトリシステムの国際共同開発において、CERNと国際交流協定(MOU)を締結しました(2018.9.4)(NIIオープンサイエンス基盤研究センター,2018/10/17)
https://rcos.nii.ac.jp/news/2018/10/20181017-0/

参考:
国立情報学研究所、次世代リポジトリソフトウェア開発に着手したことを発表 欧州原子核研究機構、物質・材料研究機構と連携
Posted 2017年11月14日
http://current.ndl.go.jp/node/35000

E2011 – 次世代リポジトリの機能要件および技術勧告
カレントアウェアネス-E No.344 2018.03.22
http://current.ndl.go.jp/e2011