米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)、全国の教員や博物館と連携して児童・生徒向けのデジタルリソースを開発する“Museums for Digital Learning”事業の開始を発表

2018年9月5日、米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)が、米・インディアナポリス美術館及び米・フィールド自然史博物館と連携し、“Museums for Digital Learning”事業を開始すると発表しました。

2年間の同事業は、全国の幼稚園から高校(K-12)までの様々な分野の教員に対して、無料で、アクセス・採用しやすい、STEM・歴史・芸術・文化・人文学に関する一連のデジタルリソースを作成することを目的としており、K-12の学校の教員や最大10館程度の様々な規模・分野・地域の博物館が、標準化されたテンプレートを用いた教育資源の開発及び検証を行ないます。

同事業のプラットフォームのパイロット版には、美術館・子ども博物館・植物園・歴史博物館・科学博物館・動物園・水族館などあらゆるタイプの博物館が参加できるようにするとしています。

The Power of Digital: New Initiative to Expand Museums’ Capacity to Share Their Collections with K-12 Educators(IMLS,2018/9/5)
https://imls.gov/news-events/news-releases/power-digital-new-initiative-expand-museums-capacity-share-their

参考:
国立公文書館、歴史公文書等を活用した歴史教育の充実のための指導者講習を開催
Posted 2018年8月7日
http://current.ndl.go.jp/node/36447

米国デジタル公共図書館が作成する、米国の歴史・文学・文化についての児童・生徒向け一次資料セットが100セットに到達
Posted 2016年4月12日
http://current.ndl.go.jp/node/31320

米国議会図書館、同館の一次資料を用いて政治・立法・市民参加について学ぶK-12の児童・生徒向けの教育用ウェブアプリを公開
Posted 2017年11月20日
http://current.ndl.go.jp/node/35031

米国国立公文書館(NARA)、所蔵資料を使って簡単にインタラクティブな学習教材を作成できる“DocsTeach”を公開
Posted 2011年11月25日
http://current.ndl.go.jp/node/19597

スミソニアン協会、学習支援機能を備えたデジタルアーカイブ“Smithsonian Learning Lab”を公開
Posted 2016年6月21日
http://current.ndl.go.jp/node/31845

米・ワシントン州、州立図書館・州立文書館等が所蔵する一次資料を活用した教育用ポータルサイト“Primarily Washington”を公開
Posted 2018年6月11日
http://current.ndl.go.jp/node/36139

Europeana、教育分野でのコンテンツ利用の活性化を目的に“Europeana4Education”を立ち上げ
Posted 2017年3月27日
http://current.ndl.go.jp/node/33718