2018年8月16日、米国のNPO・EDUCAUSEが、今後5年間における高等教育機関での教育に変化をもたらす傾向や課題・技術の発展を解説する「ホライズン・レポート」(Horizon Report)の2018年高等教育機関版を公開しました。
今年初め、これまで同レポートを発行していたニューメディア・コンソーシアム(NMC)がEDUCAUSEに買収されたことにより、2018年版からEDUCAUSEが同レポートを公開しています。
高等教育機関での技術採用が加速される主な動向として、
短期:Measuring Learningへの注目の増加、学習空間の再設計
中期:オープンな教育資源(OER)の普及、学際研究の新しい形態の台頭
長期:イノベーション文化の進展、機関間・分野横断的な連携
高等教育機関での技術採用に影響を与える大きな課題として、
解決可能な課題:真正な学習(authentic learning)経験、デジタルリテラシーの向上
困難な課題:組織設計の将来の職業への適用、デジタルエクイティ(公平性)の向上
深刻な課題:経済的・政治的圧力、教育の役割の再考
高等教育にとって重要な技術発展として、
1年以下:分析技術、メイカースペース
2年から3年:アダプティヴラーニングに関する技術、人工知能(AI)
4年から5年:複合現実(MR)、ロボット工学
があげられています。
2018 NMC Horizon Report(EDUCAUSE,2018/8/16)
https://library.educause.edu/resources/2018/8/2018-nmc-horizon-report
Horizon Report 2018 Higher Education Edition [PDF:60ページ]
https://library.educause.edu/~/media/files/library/2018/8/2018horizonreport.pdf
参考:
「ホライズン・レポート」の2017年高等教育機関版が刊行
Posted 2017年2月17日
http://current.ndl.go.jp/node/33492