米・EDUCAUSE、「ホライズン・レポート」の2019年高等教育機関版を刊行

2019年4月23日、米国のNPO・EDUCAUSEが、「ホライズン・レポート」(Horizon Report)の2019年高等教育機関版を公開しました。

高等教育界の主導者による専門家委員会によってランキングされた、主要な動向6点、重要な課題6点、教育技術における重要な発展6点がまとめられています。

高等教育機関での技術採用が加速される主な動向として、

短期:学習空間の再設計、融合した学習設計
中期:イノベーション文化の進展、Measuring Learningへの注目増大
長期:制度の仕組みの再考、モジュール化と細分化の程度

高等教育機関での技術採用に影響を与える大きな課題として、

解決可能な課題:デジタルフルエンシ―(Digital Fluency)の向上、デジタル学習や教育設計に関する知識への需要増大
困難な課題:エドテック戦略による教員の役割の進展、学力格差の解消
深刻な課題:デジタルエクイティ(公平性)の進展、教育活動の再考

高等教育にとって重要な技術発展として、

1年以下での採用:モバイル学習、解析技術
2年から3年で採用:複合現実、人工知能
4年から5年で採用」ブロックチェーン、バーチャルアシスタント

があげられています。

2019 Horizon Report (EDUCAUSE,2019/4/23)
https://library.educause.edu/resources/2019/4/2019-horizon-report

EDUCASE Horizon Report|2019 Higher Education Edition [PDF:44ページ]
https://library.educause.edu/-/media/files/library/2019/4/2019horizonreport.pdf

参考:
「ホライズン・レポート」の2018年高等教育機関版が刊行
Posted 2018年8月17日
http://current.ndl.go.jp/node/36498