2018年8月にマレーシアのクアラルンプールで開催される第84回世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会での発表資料として、英・ストックトン-オン-ティーズ市公共図書館のフリーマン(FREEMAN, Mark)氏による“Universal Design in UK Libraries: Best practice in British public libraries”と題する文献が公開されています。
同文献では、英国の公共図書館においては、近年、認知症や自閉症の方などに対するサービスなど、図書館サービスへの普遍的なアクセスの提供が重視され、同ニーズを考慮した新しいイニシアチブ・サービスが見られるようになってきていると紹介されています。
そして、図書館建築においても、現在では、特定の目的・ニーズのために別室を設ける館は少なくなり、より柔軟に、より幅広いニーズに対応した設計が行われているとし、ヤーム図書館、チェルムズフォード児童図書館、ウォリントン図書館、アンマンフォード図書館といった、ここ数年間に新築・改築された館を優良事例として紹介しています。
Universal Design in UK Libraries: Best practice in British public libraries (IFLA Library)
http://library.ifla.org/2251/
Universal Design in UK Libraries: Best practice in British public libraries [PDF:1MB]
http://library.ifla.org/2251/1/094-freeman-en.pdf
参考:
英・アクスブリッジ公共図書館が認知症にやさしいまちづくりの一環として導入したゲーム“Tovertafel”(魔法の机)(記事紹介)
Posted 2018年2月14日
http://current.ndl.go.jp/node/35482
「図書館ではお静かに」と言わないで 自閉症の人々が使いやすい図書館を実現するためのネットワーク(英国)
Posted 2016年6月14日
http://current.ndl.go.jp/node/31800