英・アクスブリッジ公共図書館が認知症にやさしいまちづくりの一環として導入したゲーム“Tovertafel”(魔法の机)(記事紹介)

2018年2月9日付けの英・Libraries Taskforceのブログに、英国のヒリンドン・ロンドン自治区のアクスブリッジ公共図書館の職員が、認知症にやさしいまちづくりの一環として2017年11月に同館で導入したゲーム“Tovertafel”(魔法の机)の実施報告記事を寄稿しています。

“Tovertafel”は、認知症の人を対象にオランダで開発されたもので、天井に吊るしたプロジェクタから机上に画像を投影し、手や腕を使って簡単なゲームを行なうものです。

同館と連携しているスポーツや身体活動に関するチームが図書館で実施する可能性を見出し、議会の高齢者事業のための基金からの資金援助を受けて導入されました。

ゲームが階層化されて設計されているため、多様な参加者が相互に交流し、身体活動の増進や社会的交流の拡大に繋がるメリットがあると紹介されています。

今後、同区の他の3館でも導入する予定で、その際には、学習障害や自閉症の人向けに対象を拡大させるとしています。

Hillingdon Libraries launch the first Tovertafel in a public library(Libraries Taskforce,2018/2/9)
https://librariestaskforce.blog.gov.uk/2018/02/09/hillingdon-libraries-launch-the-first-tovertafel-in-a-public-library/

Uxbridge Library previews the Tovertafel(Hillingdon Libraries Blog,2017/11/3)
https://hillingdonlibraries.wordpress.com/2017/11/03/uxbridge-library-previews-the-tovertafel/

参考:
「超高齢社会と図書館研究会」、「認知症にやさしい図書館ガイドライン」第1版を公開
Posted 2017年11月10日
http://current.ndl.go.jp/node/34986

E1917 – 超高齢社会と図書館:国立国会図書館の図書館調査研究
カレントアウェアネス-E No.325 2017.05.25
http://current.ndl.go.jp/e1917

CA1888 – 動向レビュー:図書館で「ゲーム」を行なう / 井上奈智
カレントアウェアネス No.330 2016年12月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1888