スウェーデン・Bibsamコンソーシアムが、Elsevier社との契約を更新しないと発表しています。
Bibsamコンソーシアムを代表してライセンス契約の交渉を行っているスウェーデン王立図書館(NLS)が2018年5月16日に発表したもので、同国政府が設定した2026年までのオープンアクセス(OA)を達成するための要件を満たすモデルをElsevier社が提示できなかったことによるものです。
参加館の研究者は現在の契約条件に基づき、引き続き1995年から2017年にかけて発行された論文にはアクセスできますが、2018年6月30日以降にElsevier社のプラットフォームで公開された論文は利用できなくなります。
Sweden stands up for open access – cancels agreement with Elsevier(NLS OpenAcccess.se,2018/5/16)
http://openaccess.blogg.kb.se/2018/05/16/sweden-stands-up-for-open-access-cancels-agreement-with-elsevier/
参考:
独・De Gruyter社とスウェーデン・Bibsamコンソーシアム、オープンアクセス出版等に関する契約で合意
Posted 2018年5月7日
http://current.ndl.go.jp/node/35950
ドイツ・DEALプロジェクト、2017年末をもってElsevier社との契約を延長しない国内機関のリストを公開
Posted 2017年8月28日
http://current.ndl.go.jp/node/34579
台湾やペルーでも、2017年からElsevier社の電子ジャーナルの閲覧が不可能に
Posted 2016年12月26日
http://current.ndl.go.jp/node/33170