2018年2月28日と3月1日、京都市の立命館大学アート・リサーチセンターにおいて、同センターのアジア圏文化資源研究開拓プロジェクト等主催の国際ワークショップ「東アジア木版文化研究とデジタル・ヒューマニティーズの可能性」が開催されます。
同センターの日本文化デジタルアーカイブの手法や技術を、アジア圏の様々な文化・芸術研究に応用することで研究を進展させることを目的としたアジア圏文化資源研究開拓プロジェクトの一環です。
シンポジウムは、「東アジアの木版文化」をテーマに、日本・中国・韓国・ベトナムの研究者が各国の研究状況を報告するとともに、各国間でどのような研究交流が可能か、いかにその基盤を構築するか、現在および今後の研究においてデジタル・ヒューマニティーズ手法がどのように作用するかを議論し、研究交流のレベルを進歩させることを目的に開催されます。
参加には、事前の申し込みは不要で、参加費も無料です。
内容は以下の通りです。
2月28日
session1
立命館大学ARCにおける東アジア文化資源研究とデジタルアーカイブ活動
西林孝浩氏(立命館大学教授)
「アジア圏文化資源研究開拓プロジェクトの概要」
金子貴昭氏(立命館大学准教授)
「立命館大学ARCのデジタルアーカイブ活動」
session2
講演
永井一彰氏(奈良大学名誉教授)
「板木デジタル化の功罪」
session3
東アジア各国における木版文化研究
韓禅学氏(韓国古版画博物館館長、韓国古版画学会会長)
「東アジア古版画の収集と博物館の設立」
グエン トゥアン クオン氏(ベトナム社会科学翰林院漢喃研究院院長)
「ベトナムにおける仏書の板木―マイナーな資料群の保存提唱」
金子貴昭氏(立命館大学准教授)
「日本の板木研究の現状とデジタルアーカイブの活用」
李増先氏(立命館大学専門研究員)
「東アジアとヨーロッパをつなぐ和刻本漢籍」
翁連渓(故宮博物院研究員)
「故宮博物院所蔵板木の現状と中国国内現存板木の調査」
3月1日
Discussion
研究交流の可能性とその基盤構築について
東アジア木版研究におけるデジタル・ヒューマニティーズの可能性について
アジア圏文化資源研究開拓プロジェクト国際ワークショップ 東アジア木版文化研究とデジタル・ヒューマニティーズの可能性(立命館大学アートリサーチセンター)
http://www.arc.ritsumei.ac.jp/lib/app/news/pc/002216.html