科学・工学分野の論文数で中国が米国を上回る 日本はインドに抜かれ世界6位に転落

米国科学財団(NSF)が2018年1月に発表したレポート”Science & Engineering Indicators 2018”の中で、主要各国の科学・工学論文数の推移が報告されています。レポートによれば、2016年の論文数は米国が約40万9千本であったのに対し、中国が42万6千本以上と、はじめて中国の論文数が米国を上回り、世界シェア1位となったとのことです。また、日本は2015年の時点で論文数でインドに抜かれ、2016年には両者の差がさらに広がっています。

これらの数値はエルゼビア社のScopusに基づき、共著論文については著者数で案分して集計した結果であるとのことです。中国の論文数が増加の一途をたどる一方、米国は2014年をピークに微減に転じており、2016年の論文数で逆転されるに至りました。日本の論文数は2005年以降、微減と微増を繰り返す横ばい傾向でしたが、2013年以降は減少が続き、2016年には論文数が約9万7千本と、2003年以来、13年ぶりに10万本を下回っています。

Science & Engineering Indicators 2018
https://www.nsf.gov/statistics/2018/nsb20181/

China declared world’s largest producer of scientific articles(Nature、2018/1/18付け)
https://www.nature.com/articles/d41586-018-00927-4