2017年11月17日、米・公共図書館協会(PLA)が、PLAが取り組む“Every Child Ready to Read@your library”(ECRR)プロジェクトの評価報告書“Bringing Literacy Home: An Evaluation of the Every Child Ready to Read Program”を公開しました。
ECRRは、PLAの子どもの学習に家族・教育者・コミュニティーが共通の責任を負うという“Family Engagement Initiative”に基づき構築された、保護者や子どもの世話をする人を対象とした子どものリテラシー向上のための研修プログラムで、6,000を超す図書館で採用されています。
同報告書は、2013年から2016年にかけて、PLAと米国図書館協会(ALA)児童図書館サービス部会(ALSC)が、博物館・図書館サービス機構(IMLS)から助成を受けて、ECRRモデルに基づく図書館プログラムの効果について調査した内容をまとめたものです。
調査では、まず、36の異なる図書館の57の分館でのお話の時間を観察・評価し、ECRRのカリキュラムを強力に推進している10館とそうでない10館を選択しました。その結果、ECRRを活用した図書館においては、保護者等の関与が高く、保護者等と子供が交流するプログラムや、保護者等を対象としたワークショップといった多様なプログラムを提供していることがわかったとのことです。
New research finds Every Child Ready to Read curriculum leads to successful family engagement through libraries(ALA,2017/11/17)
http://www.ala.org/news/member-news/2017/11/new-research-finds-every-child-ready-read-curriculum-leads-successful-family
Evaluation Report(ECRR)
http://everychildreadytoread.org/evaluation-report/
Bringing Literacy Home: An Evaluation of the Every Child Ready to Read Program(ECRR)
http://everychildreadytoread.org/wp-content/uploads/2017/11/2017-ECRR-Report-Final.pdf
参考:
ALAの公共図書館協会(PLA)とHarvard Family Research Project、子どもの学習を支援する“Family Engagement”と図書館の関わりについて報告書を発表
Posted 2016年8月10日
http://current.ndl.go.jp/node/32290
E1063 – “2010 Library of the Year”受賞館が発表される(米国)
カレントアウェアネス-E No.173 2010.06.24
http://current.ndl.go.jp/e1063