ORCID,Inc、ORCIDコンソーシアムのORCIDに対する意識調査の報告書を公開

2017年11月14日、ORCID,Incが、ORCIDコンソーシアムのORCIDに対する意識調査の報告書“ORCID Consortia Survey Report 2017”を公開しました。

国・地域レベルでのORCID導入拡大を目指して開始されたORCIDコンソーシアムの制度が、2014年後半の開始から3年経過したことから、各コンソーシアムのORCIDへの認識や期待について理解するために実施したものです。

調査は2017年5月10日から6月28日まで行われ、ORCIDコンソーシアムを主催する12の機関の16人から回答を得ました。

得られた主な知見として、

・「年会費の割引」「スケールメリット」「研究者等のORCIDの認識拡大」がコンソーシアム結成理由である
・多くのコンソーシアムで具体的な目標があるものの、正式の方針を示した文書や、目標達成のための進捗を管理する組織を持っていない
・研究情報管理(RIM)システムや機関リポジトリに導入している所が多い
・研究者の関与・IT資源へのアクセス・システムベンダーによる支援といった社会的・技術的課題の複合的な要因がORCID採用の障壁となっている
・ORCIDコンソーシアムの中核的な機能はアウトリーチ活動

などがあげられています。

Getting to Know You, Part 2: ORCID’s 2017 Consortia Survey(ORCID,2017/11/14)
https://orcid.org/blog/2017/11/14/getting-know-you-part-2-orcid%E2%80%99s-2017-consortia-survey

ORCID Consortia Survey Report 2017(figshare)
https://figshare.com/articles/ORCID_Consortia_Survey_Report_2017/5579605/1

参考:
ORCID,Inc、研究者コミュニティーのORCIDに対する意識調査の報告書を公開
Posted 2017年11月14日
http://current.ndl.go.jp/node/34994

CA1880 – 動向レビュー:ORCIDのコミュニティ展開ー日本での実装に向けてー / 宮入暢子
カレントアウェアネス No.329 2016年9月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1880