米・トウィンズバーグ公共図書館が住宅公社と連携して行なったアウトリーチ活動(記事紹介)

2017年9月4日付の米国図書館協会(ALA)児童図書館サービス部会(ALSC)のブログが、米・オハイオ州のトウィンズバーグ公共図書館が住宅公社と連携して実施したアウトリーチ活動の事例を紹介しています。

2015年に、同館が、地元の公団住宅の居住者の利用が少ないことに気付いたことから、地元住宅公社と連携して開始した、5歳児及びその保護者を対象とした週1回のプログラム“Play, Learn & Grow”を紹介するものです。

同プログラムは、公団住宅の多目的室を会場に、参加者全員で朝食を楽しんだ後、音楽・歌や読み聞かせなどを行ない、その後、テーブル型コンピュータであるインタラクティブステーションを用いて子ども向けの早期教育を実施するものです。

また、プログラム開始後、移動手段の欠如が公団住宅の子どもの図書館利用が少なくさせた原因であったことに加え、その保護者も、医療や幼児教育といった地域サービスの利用が難しいといった状況が分かったことから、このような障壁を解消するため、この2年間で、ソーシャルワーカー・カウンセラーとの相談、保護者コミュニティの形成、学校区の幼稚園教諭との交流、就職支援といったサービスも実施してきており、今年も助成金を得て、児童書の購入や、大人用のノートパソコン・プリンター・ホットスポットを購入したとのことです。

Housing Authority Outreach: Play, Learn & Grow at Twinsburg Public Library(ALSC Blog,2017/9/4)
http://www.alsc.ala.org/blog/2017/09/housing-authority-outreach-play-learn-grow-twinsburg-public-library/

参考:
米・トピカ・ショーニー郡図書館におけるデジタル包摂社会実現に向けての取組(記事紹介)
Posted 2017年5月16日
http://current.ndl.go.jp/node/33991