2017年3月14日、米国の国家デジタル管理連盟(National Digital Stewardship Alliance:NDSA)が、報告書“Web Archiving in the United States: A 2016 Survey”を公開しました。
2016年1月20日から2月16日にかけて、米国内のウェブアーカイブ実施機関や同事業を計画してる機関を対象に、その現状を調査したものです。
調査結果の特徴として
事業化の進展、プログラムの著しい進捗(データ収集/評価・選択/ビジョンと目的の分野で進捗が著しく、利活用/メタデータ/品質保証と分析の分野で進捗が乏しい)、Archive-Itなどの外部サービスを活用して収集したデータを自らのサーバ等に移行していている機関は20%以下、担当職員が常勤である割合が低い、プログラム開発と成功に必要な能力はアーカイブツールの取り扱い/評価と選択/品質保証の3点
ということが指摘されています。
そして、品質保証のための技術から政策やマネジメントまでの幅広い分野での連携への関心が高いが、多くの機関では、連携事業を実施したり参加するためのリソースが不足していることが述べられています。
NDSA Latest Posts
http://ndsa.org/
※「2016 NDSA Web Archiving Survey Report is now available
2017/3/14」とあります。
2016 NDSA Web Archiving Survey Report is now available(Digital Library Federation,2017/3/14)
https://www.diglib.org/archives/13671/
Web Archiving in the United States: A 2016 Survey(NDSA)
http://ndsa.org/documents/WebArchivingintheUnitedStates_A2016Survey.pdf
参考:
E1639 – 米国のウェブアーカイブの現状と課題
カレントアウェアネス-E No.273 2014.12.24
http://current.ndl.go.jp/e1639
※内容を修正しました(2017/3/31)