韓国・文化体育観光部、改正図書定価制施行2年を受けての調査結果を発表

2016年12月1日、韓国・文化体育観光部が、改正図書定価制施行2年を受けての出版流通市場の変化についての調査結果を発表しています。

市場の動向について、以下のように指摘されています。

・大型書店でのベストセラー本における新刊本の割合増加や、販売点数の増加
・地域の書店数の減少傾向の鈍化と、複合書店・専門書店など新しい形態の書店の増加
・出版社の売上高の減少傾向の鈍化
・単行本の価格バブルの抑制と、新刊発行点数の増加

今後の課題としては、改正の恩恵が、出版界、取次業者、消費者にバランスよくもたらされるために、出版社の図書供給量(定価に対する書店への納品価格の比率)の改善が必要だとされています。

개정 도서정가제 시행 2년 조사 결과 발표(韓国・文化体育観光部,2016/12/1)
https://www.mcst.go.kr/web/s_notice/press/pressView.jsp?pSeq=15746

参考:
韓国、改正図書定価制の施行から2年(記事紹介)
Posted 2016年11月21日
http://current.ndl.go.jp/node/32960

韓国、改正図書定価制を施行
Posted 2014年11月25日
http://current.ndl.go.jp/node/27506