2016年6月15日、東亜図書館協会(CEAL)が、アンドリュー・メロン財団からの支援を受けて東アジア研究の基盤強化を目指し蔵書構築等の課題解決に取り組むプログラム“Innovation Grants for East Asian Librarians program”の助成対象が決定したと発表しています。
1件目は、カリフォルニア大学アーバイン図書館の“From Curation of Collection to Creation of Knowledge: Building a Bilingual Dictionary of Ming Government Official Titles through Crowdsourcing”プロジェクトで、中国のレファレンスコレクションの欠けている箇所を埋めることを目的に、明代の官名(Official Title)に関するオンライン版の対訳辞書をクラウドソーシングで作成するものです。Charles O. Huckerの“A dictionary of official titles in Imperial China”に明代の600件以上の翻訳語を追加して構築することになっており、成果は同校のデジタルリポジトリで公開されます。
2件目はスタンフォード大学図書館の“Recording the Emerging Chinese Civil Society: Archiving Websites and Social Media of Chinese NGOs and Making Them Accessible”プロジェクトで、中国のNGOが活動のなかで作成するボーンデジタル資料(ウェブサイト・ソーシャルメディア)の収集の拡大・強化を目的としており、アクセシビリティ改善のためのメタデータの向上や、オンライン展示用の既存のオープンソースプラットフォームの改善なども行われます。
Mellon Grant Recipients for 2016 (CEAL,2016/6/15)
http://cealnews.blogspot.jp/2016/06/mellon-grant-recipients-for-2016.html
SUL receives Mellon Foundation grant for Chinese web archiving project(Stanford University Library,2016/6/23)
http://library.stanford.edu/news/2016/06/sul-receives-mellon-foundation-grant-chinese-web-archiving-project
参考:
東亜図書館協会(CEAL)の東アジア研究の基盤強化を目指したプログラム、アンドリュー・メロン財団から助成
Posted 2015年2月13日
http://current.ndl.go.jp/node/27968