EU競争力担当相理事会で承認された、2020年までにすべての公的資金による学術出版物をオープンアクセス(OA)化することを盛り込んだ合意に対し、国際STM出版社協会が2016年5月28日付けで意見を表明しています。
この意見の中では国際STM出版社協会OA化合意を歓迎するとしつつ、エンバーゴ期間を「できるだけ短くする」とした点と、論文のテキストデータマイニングを商業的な目的の場合も認めていくべきであるとした点に対して反対意見が述べられています。
STM response to EU Competitive Council conclusions on transition towards an Open Science system(STM、2016/5/28付け)
http://www.stm-assoc.org/2016_05_28_News_Release_STM_response_to_EU_Competitive_Council_conclusions.pdf
Extended Feedback to the EU Competitiveness Council Conclusions of May 27, 2016(STM)
http://www.stm-assoc.org/2016_05_28_STM_Extended_Feedback_EU_Compt_council_conclusions.pdf
参考:
EU競争力担当相理事会、2020年までにすべての公的資金による学術出版物をオープンアクセス化することで合意
Posted 2016年5月31日
http://current.ndl.go.jp/node/31703
EU理事会議長国・オランダ主導のもと、EUのオープンサイエンスに関する会議が開催され、アクションプランが示される
Posted 2016年4月7日
http://current.ndl.go.jp/node/31283
オランダの科学技術・イノベーション諮問会議によるオープンサイエンスに関する勧告書の英語版が公開
Posted 2016年4月6日
http://current.ndl.go.jp/node/31277
欧州委員会(EC)、デジタル技術を活用したオープンサイエンスに関する調査報告書“Open Digital Science”の最終版を公開
Posted 2016年6月6日
http://current.ndl.go.jp/node/31739