オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)が新たな活動として、次世代リポジトリプロジェクト(”Next Generation Repositories Project”)を立ち上げることをウェブサイトで発表しました。
この発表の中では、高等教育機関・研究機関のほとんどがリポジトリを持つようになった一方で、現在のリポジトリプラットフォームは20年近く前にデザインされた技術やプロトコルに基づく時代遅れなもので、それがリポジトリネットワークが学術コミュニケーションの中核を成すようなものになれない大きな要因であると指摘しています。その上で、リポジトリネットワークが学術コミュニケーションの中で価値あるものとなるためには何が必要かを検討するとともに、必要な機能等をリポジトリに組み込んでいくための活動を立ち上げるとのことです。
2016~2017年は次世代リポジトリのコアとなる機能と、それを実現するために必要なシステム設計・技術を特定することを主な目標とするとしています。また、重点を置く領域として、”Discovery”、”Assessment”、”Workflows”、”Impact”の4領域が挙げられています。
COAR Next Generation Repositories Project(COAR)
https://www.coar-repositories.org/activities/advocacy-leadership/working-group-next-generation-repositories/
参考:
オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、2016年3月に東京で実施したアジアにおけるオープンアクセスに関するミーティングの報告を公開
Posted 2016年4月5日
http://current.ndl.go.jp/node/31267
オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)とUNESCOによるオープンアクセスに関する共同声明
Posted 2016年5月10日
http://current.ndl.go.jp/node/31549
E1791 – 欧州におけるCRISと機関リポジトリの連携の現状 カレントアウェアネス-E No.302 2016.04.28
http://current.ndl.go.jp/e1791