米・オレゴン州マノトマ郡立図書館システム、ホームレスに対応するため、ソーシャルワーカーと契約(記事紹介)

オレゴン州の地元紙Oregonianが、同州マノトマ郡立図書館システムと初めて契約した唯一のソーシャルワーカーSusan Voss-Rothmeier氏を紹介しています。

この契約は、危機的な状況の利用者に無料の社会福祉サービスを提供する1年間のパイロットプログラムに基づくもので、2013年の調査で同館の利用者の18.6%が自身をホームレスと認識していたことや、ホームレスの人にはメンタルヘルスに問題を抱えている人も多いことから、主に中央館で勤務するVoss-Rothmeier氏は、館内を歩きながら、彼らが必要とするサービスを提供する機関を紹介したり、彼らにとって必要なものを気付かせるためのフォローをするなどしていると紹介されています。

記事では、2009年にサンフランシスコで始まって以来、郊外の図書館でソーシャルワーカーを雇用したり契約したりする事例が増えており、アリゾナ州のピマ・カウンティー公共図書館では看護師が雇用されていることも紹介されています。

Central Library brings a social worker on board (Column)(Oregonian,2016/5/11)
http://www.oregonlive.com/portland/index.ssf/2016/05/central_library_brings_a_socia.html

参考:
ワシントンD.C.公共図書館、ホームレス来館者への対応のためソーシャルワーカーを雇用(記事紹介)
Posted 2014年8月29日
http://current.ndl.go.jp/node/26909

米国の公共図書館はホームレス問題への取組みの最前線にある(記事紹介)
Posted 2014年7月18日
http://current.ndl.go.jp/node/26604

E1016 – ホームレス支援のため図書館がソーシャルワーカーを雇用(米) 
カレントアウェアネス-E No.165 2010.02.03
http://current.ndl.go.jp/e1016

サンフランシスコの公共図書館、ホームレス来館者への対応のためソーシャルワーカーを雇用 Posted 2010年1月12日
http://current.ndl.go.jp/node/15608