Wi-fiルーターとソーラーパネルを積んだスクールバスによって児童のインターネットアクセス環境を改善する試み(米国)

米国の公共放送局PBSが、Wi-fiルーターとソーラーパネルを積んだ100台超のスクールバスによって、児童のインターネットアクセス環境を改善しようというカリフォルニア州コーアチェラ・バレー統一学区の試みを紹介しています。

コーアチェラ・バレー統一学区は全米で2番目に貧困層の多い学区です。同学区の教育長Darryl Adams氏は児童が常にインターネットにアクセスできる環境にあることが教育上重要であると考えたものの、同学区ではトレーラーハウスに住んでいる児童も多く、その停車地も分散していました。

そこで考えられたのがスクールバスを用いる方法です。Wi-fiルーター等をバスに積み込んだ上で、送迎の後は特に改善の必要があるコミュニティ等を中心に一晩中停車し、児童がいつでもインターネットにアクセスできるようにしているとのことです。

Wi-Fi-enabled school buses leave no child offline(PBS、2016/1/22付け)
http://www.pbs.org/newshour/bb/wi-fi-enabled-school-buses-leave-no-child-offline/

参考:
デジタルディバイドの状況をマッピングする(米国)
Posted 2015年7月21日
http://current.ndl.go.jp/node/28962