ラオス図書館・情報コンソーシアム(LALIC)創設10周年(記事紹介)

図書館を通じた情報へのアクセス向上に取り組んでいる非営利組織“Electronic Information for Libraries”(EIFL)のウェブサイトに、2015年に創設され、創設10周年を迎えた、ラオス図書館・情報コンソーシアム(Laos Library and Information Consortium :LALIC)の紹介記事が公開されています。

LALICは12のメンバーで創設されたが、電子資源を使うために必要な技術、図書館とICTインフラ開発のための資金、図書館館協力、情報リテラシー技術など図書館や利用者にとって、創設当初は全てが「不足」という言葉で概括できたとのことです。

10年後の現在、LALICは、大学図書館、研究図書館、大学や工芸教育図書館、公共図書館とラオス国立図書館など20のメンバーで構成され、ラオス政府によって承認された登録組織となっているとのことです。

LALICによる研修は、何百もの図書館員や研究者、学生に技術を伝え、オンライン調査や電子図書館・データベースの利用など、デジタル技術を使用することへの自信を与えているほか、デジタル資源をメンバーの大学へ推奨し、EIFLのライセンスプログラムを使って利用させており、若い研究者や学生からデジタル資源に関する研修への継続的要望があるとのことです。

現在でもラオスでは大きな課題が残っており、多くの大学や研究機関は、インターネットへの接続が低速接続で苦労しているほか、多くの機関では、独自のIPアドレスを持っていないことがあるとのことです。

また、LALICのメンバーの一つの重要な今後のプロジェクトには、すべてのLALIC会員のコレクションの種類を組み合わせた総合目録を開発することで、また、総合目録に出版社が提供する電子リソースのカタログデータを統合することとのことです。

さらに、協力的な購入契約の実施を含めて、貸出方針に従って、ラオスの言語のより多くの資料を提供し、マネジメントの改善と電子リソースコレクションのマーケテイングのためモニタリングを行なう計画とのことです。

Celebrating LALIC’s 10th Anniversary(EIFL,2015/11/26)
http://www.eifl.net/blogs/celebrating-lalics-10th-anniversary