2015年7月30日、特許庁は、世界知的所有権機関(WIPO)が保有する世界的な意匠情報データベース“Global Design Database”に、日本の登録意匠に関する情報が掲載されている「意匠公報」の提供を8月1日から開始することを発表しました。
“Global Design Database”に日本の意匠公報が掲載されることで、我が国の質の高い審査を経た意匠権の情報が世界に発信されます。また、日本の利用者が“Global Design Database”上で諸外国の公報と一括で検索できるようになり、グローバルなデザイン戦略を策定する上で有効に活用されることが期待されます。
2015年2月に日本は「意匠の国際登録に関するハーグ協定のジュネーブ改正協定」(Hague Agreement Concerning the International Registration of Industrial Designs)に加入し、5月13日から協定締約国での簡便、低廉な意匠権の取得と管理が可能になっていたとのことです。
“Global Design Database”へ提供される意匠情報は、2000年以降に発行された「意匠公報」48万件と、今後登録された意匠の公報提供していくこととなりました。現在の“Global Design Database”上の登録データ件数と合わせると、日本の「意匠公報」提供により、70万件以上のデータが掲載されることになるとのことです。
Global Design Database
http://www.wipo.int/reference/en/designdb/
特許庁(※2015/7/30付で、「報道発表」欄に「我が国の意匠権の情報が世界に発信されます~「Global Design Database」に日本の意匠情報を提供します~」とあります。)
https://www.jpo.go.jp/indexj.htm
我が国の意匠権の情報が世界に発信されます~「Global Design Database」に日本の意匠情報を提供します~(特許庁, 2015/7/30)
http://www.meti.go.jp/press/2015/07/20150730004/20150730004.html
http://www.meti.go.jp/press/2015/07/20150730004/20150730004.pdf
※2つ目のリンクは発表資料です。
本日から、意匠の国際登録制度が利用できます~意匠権について、複数国一括での国際出願と維持管理が可能となります~(特許庁, 2015/5/13)
http://www.meti.go.jp/press/2015/05/20150513001/20150513001.html
公報発行案内(特許庁)
http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/torikumi/kouhou/kouhou2/kouhou_hakkou_annai.htm
意匠の登録制度の概要(特許庁)
https://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/seido/s_ishou/chizai06.htm
参考:
特許庁、WIPOの商標データベースに日本の商標登録に関する情報の提供開始を発表
Posted 2014年11月27日
http://current.ndl.go.jp/node/27530