オープンアクセスを支持する著作権改革に関する大学図書館員の意識調査(文献紹介)

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)刊行のオープンアクセス(OA)誌“College & Research Libraries”(C&RL)の87巻5号に、論文“Investigating International Academic Librarian Attitudes on Copyright Reform in Support of Open Access”が掲載されています。著者は、ブリティッシュコロンビア大学の学術コミュニケーション・著作権サービス担当司書のStephanie Savage氏とスタンフォード大学名誉教授のJohn Willinsky氏です。

調査の背景として、研究者、出版社、図書館員、資金提供者の観点から、オープンアクセスがデジタル時代の研究と学術情報の流通にとって理想的な出版モデルとして確立されているとしています。調査は、オープンアクセスの持続可能な未来を推進するために必要な議論をさらに活性化し継続させることを目的として、オープンアクセスにおける著作権の役割、このモデルを推進するための立法改革の可能性に関する大学図書館員の現在のスタンスを共有するためのものとしています。

調査結果は、カナダ、米国、オーストラリア、英国等19か国からの196件の回答に基づいています。持続可能なオープンアクセスの推進に対する一般的な姿勢を問うとともに、オープンアクセスを支持する現在の著作権改革案の賛否についても尋ねています。

調査結果として、回答者の考えは多様であるものの、様々な国・地域の専門機関において、著作権改革がオープンアクセスの普及にどのように資するかを模索する取組を継続又は強化していくことについては強い関心を抱いていることが明確になったとしています。また、専門機関やその著作権委員会が、二次出版権にとどまらず、妥当な期間内に研究への普遍的かつ持続可能なオープンアクセスを実現する見込みのある措置を検討すべきであることが示唆されているとあります。

Savage, Stephanie; Willinsky, John. Investigating International Academic Librarian Attitudes on Copyright Reform in Support of Open Access. College & Research Libraries. 2026, 87(5).
https://crl.acrl.org/index.php/crl/article/view/27492/35244