関連性と多様性:ドイツ国立図書館のウェブアーカイビング選定基準(文献紹介)

2026年7月17日付けで、欧州研究図書館協会(LIBER)が刊行する査読誌“Liber Quarterly”の36巻1号(2026)に、ドイツ国立図書館(Deutsche Nationalbibliothek:DNB)のウェブアーカイビング選定基準に関する論文“Relevance and Diversity – Towards Selection Criteria for Archiving the German Web”が掲載されています。著者はDNBのBritta Woldering氏等です。

DNBは、ドイツのウェブアーカイビングの取組を大幅に拡大する必要があると考えているが、「ドイツのウェブ」と定義可能なすべてのウェブサイトを収集することは不可能であるとしています。そのため、網羅的又は代表的なウェブサイトの収集を目指すのではなく、可能な限り広範かつ偏りのない多様な資料の選定を目指す“exemplary diversity”(模範的な多様性)という概念を導入し、関連性と多様性を中心的な基準として選定に努めているとしています。

長期的な目標は、選定プロセスを(半)自動化する方法を見つけることとしており、この論文では、選定プロセスを支える技術的な課題や要件、ウェブ技術の進展を踏まえた要件について記述しているとしています。

DNB NEWS(DNB)
https://www.dnb.de/EN/Home/home_node.html
※2026年7月23日付けで“The “German Web”: Relevance and Diversity”とあります。

Woldering, Britta. et al. Relevance and Diversity – Towards Selection Criteria for Archiving the German Web. LIBER Quarterly. 2026, 36(1).
https://doi.org/10.53377/lq.23531

参考:
E2845 – 世界の国立図書館のウェブアーカイブ事業:2025年調査
カレントアウェアネス-E No.514 2025.12.04
https://current.ndl.go.jp/e2845