2014年12月2日、研究データ同盟(RDA)と欧州をつなぐ“RDA Europe”が、研究データに関するレポート“The Data Harvest: How sharing research data can yield knowledge, jobs and growth”を公開しました。
背景として、2010年10月に、欧州委員会(EC)の「科学データに関するハイレベルグループ」(High-Level Group on Scientific Data)により公開された、報告書“Riding the wave:How Europe can gain from the rising tide of scientific data”があるとのことです。これは、欧州内の大学や研究機関等における研究の過程で生み出される科学データの共有と再利用のために、電子的なインフラ整備に向けたビジョンとそのための課題を指摘したものとのことです。
今回公開されたレポートは、2010年10月の上記の報告書の内容をアップデートし、将来的な研究データ市場における地位を確保するために、欧州が現在どのように行動すべきかを指摘するもので、欧州の政策立案者に対して、研究データ共有の利点や課題を概説し、データ収集、共有に向けて提言を行っているとのことです。
The Data Harvest: How sharing research data can yield knowledge, jobs and growth(PDF;
40ページ)(RDA Europe)
http://europe.rd-alliance.org/sites/default/files/report/TheDataHarvestReport_%20Final.pdf
The Data Harvest: How sharing research data can yield knowledge, jobs and growth(RDA, 2014/12/2)
http://europe.rd-alliance.org/documents/publications-reports/data-harvest-how-sharing-research-data-can-yield-knowledge-jobs-and
参考:
E1112 – 科学データ電子インフラの整備に向けた欧州委員会のビジョン
カレントアウェアネス-E
No.182 2010.11.04
http://current.ndl.go.jp/e1112
E1251 – 欧州4か国の研究データ管理の現状と課題に関する報告書
カレントアウェアネス-E No.207 2011.12.22
http://current.ndl.go.jp/e1251