マクミラン・サイエンス・アンド・エデュケーション社は、nature.comに掲載されている49誌の購読者が、その雑誌へのアクセス権を持たない同僚や共同研究者と、メールやソーシャルメディア等を使うことで、論文の全文(閲覧のみ)をシェアできる機能を、2014年12月3日に公開したようです。
世界の6,000以上の大学と団体に所属する研究者と学生を対象で、研究論文のシェアは、個人が非営利目的で利用する場合に限られるそうです。
今後は、アノテーション機能が導入される予定で、コメントやテキストのハイライトなどもシェアできるようになるとのことです。
加えて、世界の100の報道機関とブログの読者に対しても同様のコンテンツを公開しているようで、記事のもとになったnature.comの科学論文全文への共有リンクもはることができるようです。
このnature.comの方針には、研究助成機関が研究者に彼らの論文を自由に閲覧、ダウンロード、再利用できるように求めていることが増えてきていることが理由としてあるようです。
Macmillan Science and Education Opens Up Treasure Chest Of Rich Scientific Knowledge To Researchers and Society At Large(Macmillan,2014/12/2)
http://se.macmillan.com/Media/News/Content-Sharing-Announcement/?taxId=145
Articles on nature.com to be made widely available to read and share to support collaborative research(Nature Publishing Group, 2014/12/2)
http://www.nature.com/press_releases/share-nature-content.html
Nature makes all articles free to view(nature, 2014/12/2)
http://www.nature.com/news/nature-makes-all-articles-free-to-view-1.16460
マクミラン・サイエンス・アンド・エデュケーション、 豊富な科学知識が詰まった宝箱を研究者と社会一般に公開(natureasia.com, 2014/12/3)
http://www.natureasia.com/ja-jp/info/press-releases/detail/8486
※Macmillan社のNewsへのリンクの追加と、今回の方針の背景について追記しました。(2014年12月3日)