国立国会図書館、東日本大震災で被災した「吉田家文書」の修復を終了

国立国会図書館は、2012年10月から、東日本大震災復興支援活動の一環として、被災した岩手県指定有形文化財「吉田家文書」の本格修復を行い、このたび修復作業が終了しました。作業の終了した文書は2014年9月18日(木)に東京本館から搬出され、9月19日(金)に岩手県立博物館へ搬入されました。

東日本大震災の津波により岩手県陸前高田市立図書館の貴重本庫は全壊しましたが、収められていた吉田家文書の多くは、海水、そして海水を含んだ土砂に長時間浸かったものの流出を免れ、救出後、岩手県立博物館で安定化処理が行われました。その際の調査によって、カビ等の繁殖による汚損が随所に確認されたため、岩手県教育委員会からの依頼を受け、国立国会図書館は、東京本館(千代田区永田町)において本格修復を行ってきました。

修復作業では、全体で約7万ページに及ぶ資料を、1枚ごとに手作業で、洗浄、補修、損傷部分の補てん・補強を行いました。作業の進捗状況は、Facebookを通じて紹介しています。

東日本大震災で被災した古文書の修復作業が終了しました(国立国会図書館, 2014/9/19付)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2014/1207233_1829.html
※お知らせ

東日本大震災で被災した古文書の修復が終了しました(国立国会図書館, 2014/9/16付)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2014/__icsFiles/afieldfile/2014/09/17/pr140919.pdf
※プレスリリース

国立国会図書館吉田家文書修復
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※Facebookページ

参考:
国立国会図書館、被災した「吉田家文書」の本格修復を実施へ
Posted 2012年9月26日
http://current.ndl.go.jp/node/21911