2014年8月21日付けのNature誌の記事で、2014年9月から開始される米国国立衛生研究所(NIH)の助成審査における人種バイアスの有無に関する調査が紹介されています。
同記事では過去の同種の調査の結果や、本人が人種差別意識を持っていなくても、無意識のうちにマイノリティの研究者からの助成金申請に対してバイアスが生じている可能性に触れつつ、NIHが実施しようとしている調査の方法や予想される結果等が述べられています。記事はNIHのCenter for Scientific Review所長、Richard Nakamura氏の「我々人間はコントロールできない気持ちや感情を持つものだ」という言葉で締めくくられています。
NIH to probe racial disparity in grant awards(Nature News、2014/8/21付け)
http://www.nature.com/news/nih-to-probe-racial-disparity-in-grant-awards-1.15740
New Efforts to Maximize Fairness in NIH Peer Review(NIH、2014/5/29付け)
http://nexus.od.nih.gov/all/2014/05/29/new-efforts-to-maximize-fairness-in-nih-peer-review/
ACD Diversity Working Group Subcommittee on Peer Review(NIH)
http://acd.od.nih.gov/prsub.htm