The Wikipedia Libraryの枠組みを利用した取り組みが順調:British Newspaper Archiveもアカウントを提供

Wikimedia blogに“Expanding local history with The Wikipedia Library”と題する記事が2014年7月22日付けで掲載されています。これによると、The Wikipedia Libraryは、これまでの成果を受け、アクセス可能な研究資料の拡大に向けての交渉も進行しているようです。

記事では、特に良い情報源として英国図書館(BL)のBritish Newspaper Archive(BNA)が取り上げられています。BNA(記事閲覧は有料)は、当初50アカウント分の無料アクセスがThe Wikipedia Libraryのために提供され、さらに初期に希望が多かったため100アカウントに拡大したそうです。またそのコンテンツにより、18世紀、19世紀、20世紀の英国等に関するWikipedia記事の情報源となっているそうです。記事の例として、以下の記事へのリンクが張られています。

BNAを参照している記事例
Swithland Reservoir
https://en.wikipedia.org/wiki/Swithland_Reservoir

1884 FA Cup Final
https://en.wikipedia.org/wiki/1884_FA_Cup_Final

Jack Kid Berg
https://en.wikipedia.org/wiki/Jack_Kid_Berg

Pendleton Colliery
https://en.wikipedia.org/wiki/Pendleton_Colliery

Sewallis Shirley (MP)
https://en.wikipedia.org/wiki/Sewallis_Shirley_%28MP%29

また、このほか、編集者のSitush(ユーザーネーム)の、BNAの活用経験が紹介されています。

Ref:
Expanding local history with The Wikipedia Library(Wikimedia blog, 2014/7/22)
http://blog.wikimedia.org/2014/07/22/expanding-local-history-wikipedia-library/

関連
British Newspaper Archive(BL)
http://www.britishnewspaperarchive.co.uk/content/terms_and_conditions

参考:
E1528 – 図書館とウィキペディアのこれからの関係は? カレントアウェアネス-E No.253 2014.02.06
http://current.ndl.go.jp/e1528

The Wikipedia Library、Wikipedia編集者が自由にアクセスできるデータベースの範囲を拡大 Posted 2014年6月24日
http://current.ndl.go.jp/node/26428

英国図書館(BL)、18世紀以降の400万ページのデジタル化新聞を全文検索・閲覧できる“The British Newspaper Archive”を公開 Posted 2011年11月29日
http://current.ndl.go.jp/node/19619

The British Newspaper ArchiveのiPhoneアプリ“Here & Then”が公開
Posted 2014年4月9日
http://current.ndl.go.jp/node/25887