米国情報標準化機構(NISO)、“Demand Driven Acquisition of Monographs”の推奨指針を公開

2014年6月24日、米国情報標準化機構(NISO)が単行書の“Demand Driven Acquisition of Monographs”(需要駆動型購入方式:DDA)に関する推奨指針を公開しました。DDAは、PDA(Patron-Driven Acquisitions)とも呼ばれ、利用者からの要求をきっかけとして資料を収集し、コレクションを構築するしくみのことです。

推奨指針では、出版社、ベンダー、アグリゲータ―や図書館に対して、DDAの主な特徴、DDAプログラムの目標、パラメーターの選択、プロファイルの選択肢、DDAのためのMARCレコードの管理、検討から除外すべきコンテンツ、プログラムの評価、所蔵しないコンテンツへの長期的なアクセスの提供、コンソーシアムでのDDAの検討、公共図書館におけるDDAなどについての推奨事項が掲載されているとのことです。

DDAは電子書籍においてより一般的ではありますが、この手法は、紙媒体の資料にも適用できるとのことです。

NISO Publishes Recommended Practice on Demand Driven Acquisition of Monographs(NISO, 2014/6/25付)
http://www.niso.org/news/pr/view?item_key=390deb798bf8581483784ba14df5736e9bd2d4b5

Demand Driven Acquisition of Monographs NISO RP-20-2014(NISO, 2014/6/24付)
http://www.niso.org/apps/group_public/download.php/13373/rp-20-2014_DDA.pdf

Demand-Driven Acquisition (DDA) of Monographs
http://www.niso.org/workrooms/dda/

参考:
米国情報標準化機構(NISO)、紙・電子書籍の“Demand-Driven Acquisition”の推奨事項のドラフトを公開し、意見募集
Posted 2014年3月25日
http://current.ndl.go.jp/node/25751

CA1777 – 動向レビュー:利用者要求にもとづくコレクション構築:大学図書館における電子書籍を対象としたPDAを中心に / 小山憲司
カレントアウェアネス No.313 2012年9月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1777