米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)が、全米の公共図書館の統計や概況をまとめた“Public Libraries in the United States Survey”の2011年度版を公開しました。プレスリリースによると、今回はじめて公共図書館への投資と利用との関係性について分析がおこなわれたとのことです。
以下の様な点が紹介されています。
・図書、電子書籍、プログラム、利用者用コンピュータ、スタッフへの投資の増加は来館の増加と関連があった。
・コレクションとプログラムの増加は貸出の増加と関連があった。
・利用者用コンピュータの数の増加はコンピュータの利用とプログラムの参加者数の増加と関連があった。
・プログラム数とスタッフ数の増加は、プログラムの参加者数と関連があった。
また、図書館への来館数の減少は電子資料への投資と関連しており、サービスがオンラインへと移行している現れである可能性がある等とし、これらの変化は図書館のコレクションやサービスの電子配信に関する更に詳しい調査のための新しいデータ要素の必要性を示すとしています。
IMLS Releases 2011 Public Libraries in the United States Report (IMLS, 2014/6/18)
http://www.imls.gov/imls_releases_2011_public_libraries_in_the_united_states_report.aspx
Public Libraries in the United States Survey: Fiscal Year 2011
http://www.imls.gov/research/public_libraries_in_the_us_fy_2011_report.aspx
Public Libraries in the United States Survey Fiscal Year 2011(PDF)
http://www.imls.gov/assets/1/AssetManager/PLS2011.pdf
参考:
米国の公共図書館の統計・概況調査、2011年度版のプレビューが公開
Posted 2014年3月13日
http://current.ndl.go.jp/node/25694
米国の公共図書館の統計・概況調査、2010年度版が公開(米国)
Posted 2013年1月23日
http://current.ndl.go.jp/node/22774
米国の公共図書館の統計・概況調査の2009年度版が公開
Posted 2011年11月11日
http://current.ndl.go.jp/node/19499
2008年度「公共図書館調査」の結果が公表される(米国)
Posted 2010年7月1日
http://current.ndl.go.jp/node/16448
IMLS、全米の公共図書館の2007年度の利用統計を公表
Posted 2009年7月1日
http://current.ndl.go.jp/node/13468
2006年会計年度の米国公共図書館統計
Posted 2008年12月26日
http://current.ndl.go.jp/node/9897