2025年12月4日付けで、オープンアクセス(OA)ジャーナルのディレクトリであるDirectory of Open Access Journals(DOAJ)が、大学が出版するジャーナルの「編集部の内輪性」と「関係者による論文投稿」に関する記事“Editorial endogamy and endogeny: Challenges on the path to DOAJ”を掲載しました。著者は、ドイツ国立科学技術図書館(TIB)のMaryna Nazarovets氏等です。
“Editorial endogamy”(編集部内の内輪性)とは、編集部内の全員又は大多数が同じ組織に属していることを指し、ジャーナルに対して組織的影響を及ぼすリスクにつながるおそれがあるとしています。“Endogeny”(関係者による論文投稿)とは、ジャーナル掲載の論文に、当該ジャーナルの編集者、編集委員又は査読者となっている著者が1人以上含まれている状況を指し、大学が出版するジャーナルの場合、この状況が続くと学内論文の割合が増加するとしています。こうした現象は、ジャーナルがオープンかつ透明性のある運営を行っていたとしても、ジャーナル自体に悪影響を及ぼし始めるとしています。
「編集部内の内輪性」と「関係者による論文投稿」は、DOAJへのジャーナルの登録申請の際にも度々問題になっているとあります。記事では、「編集部内の内輪性」と「関係者による論文投稿」について定めたDOAJのジャーナル選定基準を紹介しつつ、大学出版ジャーナルにおいてこれらの現象の軽減につながる可能性のある対策が挙げられています。
Editorial endogamy and endogeny: Challenges on the path to DOAJ(DOAJ Blog, 2025/12/4)
https://blog.doaj.org/2025/12/04/editorial-endogamy-and-endogeny-challenges-on-the-path-to-doaj/
参考:
E2018 – 「学術出版における透明性の原則と優良事例」第3版が公開
カレントアウェアネス-E No.345 2018.04.19
https://current.ndl.go.jp/e2018
