英国の公共図書館におけるインターネットフィルタリングソフトに関する調査

英国芸術・人文科学研究会議(Arts and Humanities Research Council:AHRC)の助成により2012年9月から2014年8月までの計画で実施されている研究プロジェクトMAIPLE (Managing Access to the Internet in Public Libraries)に関する論文が、Library and Information Research誌(Vol 38, No 117 (2014))に掲載されています。

MAIPLEは、英国の公共図書館におけるインターネットのフィルタリングソフトに関して、文献調査やアンケート調査、事例調査をしているものです。今回の論文では、アンケート調査の結果により明らかになった、フィルタリングソフトが多くの図書館で導入されている状況等を踏まえつつ、暫定的な示唆を提示しています。示唆としては、最終的な提言はまだであると前置きしたうえで、公共図書館は、フィルタリングソフトの使用について事前に積極的に知らせるべきであることや、利用者がブロックを解除するためのポリシーや手続きを明確でシンプルなものとすること、などが挙げられています。

“You don’t come to the library to look at porn and stuff like that”: Filtering software in public libraries (Library and Information Research, Col38, No 117 (2014))
http://www.lirgjournal.org.uk/lir/ojs/index.php/lir/article/view/620

via.
New Research Article Reports on the Use of Internet Filters in Britain’s Public Libraries(infoDOCEKT, 2014/6/8付け)
http://www.infodocket.com/2014/06/08/new-research-findings-on-the-use-of-internet-filters-in-uk-public-libraries/

関連:
MAIPLE(About the project)
http://www.lboro.ac.uk/microsites/infosci/lisu/maiple/about.html

これまでの刊行物
http://www.lboro.ac.uk/microsites/infosci/lisu/maiple/pubs.html