フランス国立科学研究センター(CNRS)、2025年12月をもって学術文献データベース“Web of Science”の契約を終了

2025年12月1日、フランス国立科学研究センター(CNRS)が、2025年12月をもって学術文献データベース“Web of Science”の契約を終了することを発表しました。

決定は、CNRSが2019年に策定したオープンサイエンス方針に基づき、定量的な評価指標からの転換を図るとともに、よりオープンで透明性の高いデータを主とした代替手段の開発を促進することを目的としたものとされています。

この決定により年間140万ユーロが節約され、その資金はオープンデータベースの開発等に充てられる見込みとし、研究者に対しても、OpenAlexを始めとするオープンデータベースの利用を推奨するとしています。

The CNRS is breaking free from the Web of Science(CNRS, 2025/12/1)
https://www.cnrs.fr/en/update/cnrs-breaking-free-web-science

参考:
オランダ・ユトレヒト大学図書館、学術文献データベース“Web of Science”のライセンス契約を終了:オープンな研究情報の活用を目指す大学の取組の一環として [2025年09月12日]
https://current.ndl.go.jp/car/257976

フランス国立科学研究センター(CNRS)、抄録・引用文献データベースScopusの購読契約を終了 [2024年01月15日]

E2777 – 研究情報のオープン化に関するバルセロナ宣言とロードマップ
カレントアウェアネス-E No.498 2025.03.13
https://current.ndl.go.jp/e2777