2025年10月に刊行された『メタデータ評論』10巻に、IFLA図書館参照モデル(IFLA LRM)に関するレクチャー報告書の日英対訳が掲載されました。このレクチャーは、IFLA LRMの検討メンバーであったPat Riva氏が、2018年にイタリアで行ったものです。翻訳者は小野塚由希子(国立国会図書館)です。
IFLA LRMは、FRBR、FRAD、FRSADの概念モデルを統合した書誌情報に関わる参照モデルです。訳者の前書きでは、IFLA LRMは、今後、FRBRを採用している「日本目録規則2018年版(NCR2018)」などでも検討が必要となると考えられ、「Nomen」、「集合体現形」、「逐次刊行著作」などの複雑な概念を理解するため、報告書の日英対訳を公開するとしています。
Pat Riva著, 小野塚由希子訳. IFLA図書館参照モデル(IFLA LRM)レクチャー : 日英対訳. メタデータ評論. 2025, 10巻, p. 1-42.
https://doi.org/10.51042/metadatahyoron.10.0_1
Riva, Pat. The IFLA library reference model : lectio magistralis in Library science. Casalini Libri, 2018, 73p.
https://digital.casalini.it/9788876560255
参考:
国際図書館連盟(IFLA)、IFLA Library Reference Model(LRM)更新版を公開 [2025年05月09日]
https://current.ndl.go.jp/car/252503
CA1923 – 動向レビュー:IFLA Library Reference Modelの概要 / 和中幹雄
カレントアウェアネス No.335 2018年3月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1923
