米・ゲティ財団、黒人アーティストに関連するアーカイブ支援のため260万ドルを助成

2025年8月20日、米・ゲティ財団が、黒人アーティストに関連するアーカイブ支援のため260万ドル(約3億8,400万円)を助成したと発表しました。

黒人アーティストの作品に関する米国内のコレクションへのアクセス向上を目指すプログラム“Black Visual Arts Archives”の一環であり、米国の図書館、博物館、大学の計12機関が助成対象となっています。

黒人アーティストによるビジュアルアートに関連する資料は多岐にわたるものの、各地に散在している、あるいは容易に発見できないなどの理由により、調査や研究が困難であったとしています。こうした状況を踏まえ、プログラムでは、展覧会、コミュニティプログラム、デジタルプロジェクトを通じて、こうしたコレクションに対する研究者や一般市民の認知度やアクセスの向上等を目標としているとあります。

Getty Invests $2.6M to Support Black Visual Arts Archives Across the U.S.(Getty, 2025/8/20)
https://www.getty.edu/news/getty-invests-to-support-black-visual-arts-archives-across-us/

Black Visual Arts Archives(Getty)
https://www.getty.edu/projects/black-visual-arts-archives/

参考:
“Black Bibliography Project” :黒人作家による印刷物に関するデータベースの開発(記事紹介) [2022年08月03日]
https://current.ndl.go.jp/car/46601

米・歴史的黒人大学図書館連盟(HBCU Library Alliance)と米・図書館情報資源振興財団(CLIR)、歴史的黒人大学の図書館が所蔵するアーカイブ資料のアクセス促進を目的とした共同プロジェクトを実施 [2020年12月09日]
https://current.ndl.go.jp/car/42722

ゲティ財団、同財団のデジタルコレクションを検索・閲覧できる“Research Collections Viewer”を公開:Linked Open DataやIIIFを採用 [2020年09月07日]
https://current.ndl.go.jp/car/41931