“Black Bibliography Project” :黒人作家による印刷物に関するデータベースの開発(記事紹介)

2022年7月27日付で、米・ラトガース大学が、ブログ記事“Rutgers Researcher Developing Digital Bibliography of Black Authors and Print Work”を掲載しました。黒人作家による印刷物に関するデータベースの開発を行うプロジェクト“Black Bibliography Project”(BBP)について紹介しています。

BBPは、黒人作家による印刷物に関する正確で整理されたデータが不足しているという研究者の指摘を改善しようとするものとあります。メロン財団から170万ドルの助成を受けており、同学芸術科学部のMcGill教授とイェール大学のGoldsby教授が共同ディレクターを務めています。

両教授によると、このプロジェクトは、学者、図書館員、個人収集家が、黒人による著作の一次資料コレクションを特定し、キュレーションし、利用できるようにしようとすることにとどまらず、物理的対象物として書籍を研究する記述的書誌学の実践を復活させ、黒人文学研究に適用できるものとしたいとあります。

データベースによって、黒人作家と出版社を結びつけ、彼らの書籍が生産・販売された場所を示し、長年にわたって作品を所有したり交流したりした重要な個人を特定することが可能となるとしています。研究者は、どの奴隷物語が著者名あるいは出版社名で著作権を取得したのか、また20世紀半ばの黒人小説はニューヨーク、シカゴ、アトランタのいずれで出版されることが多かったのかなどを追求することができるようになるとあります。

Rutgers Researcher Developing Digital Bibliography of Black Authors and Print Work(Rutgers, The State University of New Jersey, 2022/7/27)
https://www.rutgers.edu/news/rutgers-researcher-developing-digital-bibliography-black-authors-and-print-work

関連:
Black Bibliography Project
https://blackbibliog.org/

参考:
米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)、アフリカ系アメリカ人の文化に関するレファレンスガイドを公開
Posted 2021年10月8日
https://current.ndl.go.jp/node/44945

米・歴史的黒人大学図書館連盟(HBCU Library Alliance)と米・図書館情報資源振興財団(CLIR)、歴史的黒人大学の図書館が所蔵するアーカイブ資料のアクセス促進を目的とした共同プロジェクトを実施
Posted 2020年12月9日
https://current.ndl.go.jp/node/42722