IFLA、EUの著作権制度改革についての意見招請への回答を公開

IFLAが欧州の著作権制度改革についての意見招請への回答を2014年3月5日付で提出したと公表しています。

IFLAは、著作権制度の改革は、重要な研究開発を制限することなく欧州連合の創造的な産業を充分に保護する事と、情報へのアクセスという公共の利益のバランスを取るべきであると考えているとのことです。また、図書館のデジタル活動をよりよく支援するための欧州連合の著作権の例外規定の改革がなければ、欧州連合の図書館やそのコミュニティは、海外の関係機関から取り残されてしまうのではないかという懸念も表明しているようです。

意見招請のために提示された80の論点のうち、IFLAではリンクや閲覧、単一市場における例外規定、電子的な貸出、テキストとデータマイニング、インターネット仲介者(プロバイダ等)の責任等について回答しており、変化する技術とサービスにあわせて、柔軟で変更可能な著作権の例外が必要である旨の主張等がなされているようです。

IFLA submission to EU Copyright Consultation now available online(IFLA, 2014/3/12付)
http://www.ifla.org/node/8437

Response to Public Consultation on the Review of EU Copyright Rules(IFLA, 2014/3/5付)
http://www.ifla.org/publications/response-to-public-consultation-on-the-review-of-eu-copyright-rules

Response to Public Consultation on the Review of EU Copyright Rules(IFLA, 2014/3/5付, PDF17ページ)
http://www.ifla.org/files/assets/clm/statements/ifla-submission-ec-copyright-consultation.pdf
※回答本文

参考:
欧州研究図書館協会(LIBER)、欧州委員会の著作権改革に関する意見招請への回答を発表
Posted 2014年3月7日
http://current.ndl.go.jp/node/25657

Europeana、欧州委員会の著作権制度改革に関して意見を表明
Posted 2014年1月29日
http://current.ndl.go.jp/node/25365