宮城県東松島市、東日本大震災を語り継ぐ事業を拡充

2014年2月26日付けの河北新報において、宮城県東松島市が新年度、東日本大震災を語り継ぐ事業を拡充すると報じられています。地域の被害や復興の取り組みを映像化するほか、QRコードを活用し被災状況を伝える試みなどを始め、多様な形で震災を記録・伝承して風化を防ぎ、防災対策や教育に役立てるとのことです。

映像は、市が所有したり住民から提供を受けたりする写真や動画を組み合わせ、全体で1時間程度に編集し、DVDやインターネットで公開する方針とのことです。

QRコードは公共施設や商店などに用意し、携帯電話などで読み取ると、その場所の浸水高や震災時の様子などが見られるようにするとのことです。また、QRコードの設置場所と浸水域などを示す「震災訪ね歩き案内パンフレット」も作成し、地図情報も盛り込み、被災地視察や防災教育などで市内で訪れた人が自由に見て回れるようにするとのことです。

震災を語り継ぐ事業は東松島市図書館が担ってきており、被災者の体験談を動画で記録したり、新聞や書籍などを収集したりしているとのことです。

携帯でピッ震災記録パッと 東松島市、伝承事業を拡充(河北新報社, 2014/2/26付けの記事)
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1062/20140226_05.htm

宮城県東松島市 東松島市教育委員会 東松島市図書館 ICT地域の絆保存プロジェクト【東日本大震災を語り継ぐ】
http://www.lib-city-hm.jp/lib/2012ICT/shinsai2012.html

参考:
東松島市図書館の東日本大震災の被災体験談の取材、100人を超える
Posted 2013年11月15日
http://current.ndl.go.jp/node/24855

宮城県東松島市図書館、東日本大震災の被災体験談を公開
Posted 2013年5月16日
http://current.ndl.go.jp/node/23512

宮城県東松島市図書館、東日本大震災アーカイブページを試験公開 
Posted 2013年4月18日
http://current.ndl.go.jp/node/23358

【イベント】国立国会図書館、「公共図書館における地域活性化サービスの創造-あのサービスはいかにして生み出されたのか」を開催(2/24・東京)
Posted 2014年1月22日
http://current.ndl.go.jp/node/25307