欧州委員会共同研究センターが所属研究者のオープンアクセス方針を発表

2014年1月6日、欧州委員会(EC)の共同研究センター(Joint Research Centre)は、所属する研究者が筆頭あるいは責任著者となっている査読論文について、2014年からはすべてオープンアクセスとする方針を発表しました。

共同研究センターはECに対し科学技術に関するサポートを提供し、欧州連合(EU)の政策立案に幅広く寄与することを目的とする研究機関です。ECは2014年から2020年に実施される助成プログラム“Horizon 2020”による助成を受けた研究成果について、OA化を義務付ける方針を発表していますが、ECの一部門である共同研究センターの所属研究者に対しても、“Horizon 2020”に従ったOA方針を課すとのことです。

今後、共同研究センターの研究者らは論文をOA雑誌で発表するか、出版後6-12カ月以内のセルフアーカイブを認めている雑誌で発表することが求められます。

The JRC adopts open access policy for scientific articles from January 2014(News & events – JRC – European Commission、2014/1/6付け)
http://ec.europa.eu/dgs/jrc/index.cfm?id=1410&dt_code=NWS&obj_id=18700

European Commission’s Joint Research Centre Adopts Open Access Policy for Scientific Articles(LJ INFOdocket、2014/1/6付け)
http://www.infodocket.com/2014/01/06/european-commissions-joint-research-centre-adopts-open-access-policy-for-scientific-articles/

参考:
英国政府が「Finchレポート」に対する公式見解を、英国研究会議と欧州委員会がオープンアクセス方針を発表
Posted 2012年7月18日
http://current.ndl.go.jp/node/21385